睡眠時無呼吸症候群
- ブログ
最近よく聞く、「睡眠時無呼吸症候群」とは、どんな病気ですか?
全ての人に於いて眠っている時呼吸は止まるのですが、その止まっている時間が通常より長いと、身体に様々な支障をもたらします。心不全・腎不全・低酸素脳症(居眠り運転‐夜間せん妄…)・生活習慣病(高血圧、高コレステロール血症、糖尿病)・神経難病(脊髄小脳変性症~パーキンソン病)・突然死等々の疾病の背後に、この睡眠時の無呼吸が潜んでいると考えられています。この診断が未然に得られ適切に加療されれば、重大な事態は回避され、更にはこれら疾病の症状改善~治療にも繋がります。
- 自覚症状は?
朝起きた時疲れが残っている
日中の強い眠気
夜中に何回も目が覚める
不快な夢を見てうなされる など
※自覚症状がない場合も多いので、健康診断などのチェック項目に組み込まれる必要性も浮上します
- 検査・診断は?
終夜睡眠ポリグラフ:脳波にて睡眠ステージを把らえ、脳が眠っているところの呼吸状態・血液酸素濃度等々を抽出しヒストグラムを描き出し、数値を分析解析して無呼吸低呼吸指数(AHI)を算出します
【AHI;apnea-hypopnea index(回/時)】
-5未満が理想的で正常な値
-5以上では何らかの支障を示唆する値
-20以上の場合、何らかの措置が必要となります
★当院では、検査機器をお貸しし、ご自宅にて、一晩、睡眠中のデータをとって頂きます
検査結果によって、精密検査を行います
- 治療法は?
持続陽圧呼吸法(CPAP)・手術(鼻腔、咽頭腔、喉頭腔 拡幅~拡大)・マウスピース装着・体位法(側臥位などAHIが20未満の体位を確保する)などがあげられます