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わかちあいのひととき「第10回:本当の主訴」

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ご無沙汰しております。気が付いたら2年も更新しておりませんでした。

 

今回は「主訴(しゅそ)」のお話をしたいと思います。主訴とは「患者が医者に申し立てる症状のうちの、主要なもの。」という意味で、要するに、困っている患者さんが医療機関を受診する主な理由ということです。内科でよくみられるのは、頭痛、腹痛、腰痛、発熱、風邪症状、不眠、倦怠感などでしょうか。当然、問診表にも真っ先に記入する欄があります。

 

自分が内科医でありがたいと思うのは、小児科医さんや獣医さんと違って、多くの場合、患者さんが自ら辛い症状を語ってくれることです。診断は、主訴をきちんと理解することから始まりますので。ただ、診療をしていて思うのは、お話しされる症状以外に、本人が気が付いていない、あるいはあまり気にしていない症状(かくれ主訴)があることは多々あり、これが実は診断の大切な助けになるのです。ですから、頭が痛くて受診したのに、どうしてお腹の診察をするのだろうか?とか、主訴とは関係ない仕事や家庭の様子を聞いてくるのだろうか?といぶかしく思われても、どうか、ご容赦下さい。もちろん答えたくない質問には答えなくても構いません。

 

なるべく多くの情報をいただいて、色々な組み合わせを考えながら、患者さんの悩みを解決するために役に立てたいと思っています。

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