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わかちあいのひととき「第4回 漢方薬のお話し」

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暑い日が続いています。皆様いかがお過ごしでしょうか?四季のはっきりした日本では、私たちは高温多湿と冬の寒冷乾燥に合わせて体を作り変えていかなければならないので、本当に大変です(今風には、これを純化と言います)。

そんな中で、体がだるい、眠れない、いらいらする、よく下痢や便秘になる、生理がつらい、などの体の不調があり、医療機関で色々と検査をしてもらっても、「どこも悪くありませんよ。気のせいでしょう。」とか「年のせいですよ。」とか、たいしたことがないように言われて、あきらめて我慢をしている方も少なくないと思います。そんな時、私は漢方薬を処方することがあります。漢方薬というと何か胡散臭いイメージがあるかもしれませんが、中国二千年の経験医学を基に日本で独自に発展した和漢学をベースにしており、最近は作用機序や治療効果のエビデンス(証拠)がたくさん出てきています。処方される漢方薬は国内メーカーが製剤としてきちんと管理・生産したものですので安心です。また日本は世界で唯一、西洋薬と漢方薬を医師が同時に処方できる非常にありがたい国なのです。医療保険も使えますから経済的にも負担が軽くて済みます。

漢方薬は、証・気血水・五臓という概念で治療法を考えていくので、なじみがない面もありますが、ツボにはまると患者さんも(主治医も)びっくりするくらい、即効性で効果が出ます。また、治療は検査データの改善よりも患者さん自身からの「良くなったよ。」とか「効かないよ。」といった反応が頼りなので、患者さんにも一緒に治療に参加していただき、ともに協力し合っている感じがして、私は大変好きなのです。

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