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わかちあいのひととき「第2回 あけましておめでとうございます。」

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皆様は、今年一年どのような目標を立てられましたか?もし、まだ決めていないというタバコ喫煙者の方がいらっしゃいましたら「禁煙」はいかがでしょうか?!

2020年の東京オリンピック開催に向けて、厚生労働省は、これまで諸外国に比べ遅れていた日本の受動喫煙対策を進めようとしています。最近、電子タバコの登場もありますが、喫煙する方にとっては、今後、さらに吸いにくい環境となって行くことは間違いないでしょう。

そもそも人と喫煙との関わりはいつごろからあるのでしょうか?実はそれほど長いものではありません。古いものでは南米のマヤ文明に記録が残っていますが、世界中に広がったのは15世紀にアメリカ大陸からヨーロッパに伝えられてからで、数百年しかたっていません。日本においては、戦国時代に伝えられたものの江戸元禄期までは幕府の規制が厳しく、明治になり国策として喫煙が奨励され庶民に広がりました。しかし、当初から喫煙の有害性を危惧する声があり、20世紀に入り科学的データが次々と報告され、1966年に83.7%であった成人男性の喫煙率は2016年に29.7%まで低下しています。

石綿(アスベスト)・ベンゼンゴムのり・黄燐マッチなど、その有害性から製造・販売・使用が禁止された物質がたくさんあります。皆様はもうご推察のことと思いますが、喫煙への医学的評価はすでに下されています。おそらく、数十年先の人達は「昔の人達はよくもあんなに体に悪いものを吸っていたものだ。」と、言うことでしょう。中世ヨーロッパでは女性の化粧品に有毒な鉛が含まれており、多くの健康被害が生じましたが、決してそれを笑うことはできません。

人間の知恵の限界を感じつつ、これからも謙虚に、皆様がご自分に与えられた命を大切にするお手伝いをしていきたいと思っています。

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