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「外に出る」 VS 「内・家に引篭もる」

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これら2つの行動パターンにおいて異なる脳内ホルモンの動きが見えてくる

 

*外に出て行くことによって

様々な人々・想定外の事態に遭遇し多くの刺激・ストレスを被る

 

すると嬉しいとか悲しいと云った情動が辺縁系というところで生じ、これに呼応して覚醒ホルモン(オレキシン)が分泌発信される

 

すると 脳内の他の複数の部署に働きアセチルコリン(集中力)、グルタミン酸(好奇心)、ノルアドレナリン(意欲)、セロトニン(気分)、ドーパミン(快感)、GABA(緩和)及びノイロペプチドーY(食欲)……等々の多くのホルモンが働き精神的にも肉体的にもバランスがとれた形で、つまり程よくセーブされた活気ある行動が展開される。この前に出る気持ち・行動が更に新たな前向きな行動に繋がる。こうした好循環に依って精神的にも肉体的にもバランスの取れた知力・気力・体力が齎される

 

*内に引篭もることによって

ひとりぼっちの世界で悶々とし堂々巡りの思考行動の坩堝に落ち込むと、上に述べられた形とは真逆の脳内ホルモンの動きが齎され、精神的にも肉体的にも疲弊し気力も体力も失墜する

 


 

「実際の外来診療での場面」

 

― パーキンソン病の患者さんの場合が良い例として挙げられると思います ―

外来待合室で10分ほど待たされて診察室に入って来られるときの恰好は、前傾姿勢で歩幅も狭くチョコチョコ歩き、手の振りも小さく、「こんにちは」の声も小さいのですが、5分間ほどの診察(手足をグーパーグーパーや腰かけたまんまの足踏み・カキクケコ……等の発声等で体を動かす)の後は、途端に動きが良くなり、さっと椅子から立ち上がり背筋も伸びて通常の歩幅で「有難う御座いました」と、確り大きな張りのある声で挨拶をしながら出て行かれるのである(スキップまではいかないが)

 

みんなのところへ出て行って 多くの人と接し オープンにオープンに 

分かち合いましょう!

 

この時、少しだけの勇気を以って それがチョットした弾みで であってもいいんだろう

その初めの一歩を踏み出しましょう!

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